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イベント資料UP ~「おかげサマー! 日本全国サンデー祭り!!」~

久々の資料陳列です。
過去のサンデー系イベントについて、貴重な資料をお譲り頂きましたので、公開してみます。


正直言って、現在のサンデー系イベントはかなり残念な状態になっていると感じます。

一番ポピュラーなものは、次世代ワールドホビーフェア(以下、次世代WHF)におけるブース出展でしたが、此処暫くはお世辞にも“「サンデー」としての”魅力を発信出来ていたかと言えば、かなり懐疑的な状況でした。
(その辺りの当方の考え方については、拙ブログの次世代WHF関連記事をご参照ください。)
実際、もうこれなら出展しなくても良いんじゃないかって思っていた程なんですが…したらば、今年の夏大会で、本当にブースそのものが消えちゃった f(^^;
来年冬大会以降がどうなるかは判りませんが、個人的には出展の在り方や企画の方向性を練り直すのでなければ、このまま消えてしまっても構わないとさへ考えてます。

また別のイベントとしては、コミックマーケットに於ける商業ブースへの物販出店。
ただ、こちらは元々「少年サンデー」単体としてではなく、むしろ「サンデーGX」の方がメインで、それに乗っかる形でのグッズ販売だったと認識しております。
現況、こういった方面にも力を入れている「GX」と異なり、「少年サンデー」グッズとしてはかなり縮小化されており、こちらも余りインパクトは無い印象でしょうか。
元より、コミケで販売されていたサンデーグッズ(限定品ではなく、量産タイプの物)は、少なからず次世代WHFのグッズと兼ねられていたりしましたので、次世代への関与の如何も影響しているかもしれません。

一方、近年では珍しく「サンデー」単体で行なわれた大掛かりなイベントとしては、昨年開催されたサンデーフェスがありました。
次世代WHFの在り様に常々疑念を持っていたので非常に期待して参加してみたのですが、(要チケットの有料イベントの方は見ていないので兎も角として)全体としては次世代のイベントをそのまま拡大移転しただけって印象で、些か肩透かしを覚えたものです。
(この辺も、参加覚えを記事にしていますのでご参照ください。)
とは言え、この「サンデーフェス」…次世代と言う大きな器に間借り参加するのではなく、こういう雑誌単体イベントにシフトしていくのなら、「サンデー」をアピールしていくのに今後の大きな駆動力にも成り得るのでは…と期待もしていたんですよね、私。
ただ、開催から1年以上経ってますが、今に至るまで新企画の音沙汰はなし…ひょっとしたら、収益面で失敗してしまったのかもしれないなあ orz>「サンデーフェス」


そんなこんなな、昨今のイベント状況。
低迷しまくりな「サンデー」発行部数と連動するかの様な、寂しい状況です。
実際のところ、小学館サイドからの予算面でもかなり制約を受けているのでは…とさへ、思えてしまいます。
しかし、過去には、中々と華々しく行われていたイベントもあったのですよね。
前振り長くなりましたが、今回ご紹介するのは、そんな「サンデー」が元気だった頃…1999年に行なわれたイベントの関連資料です。



今から17年も前となる1999年の夏、「少年サンデー」の創刊40周年を記念して一大イベントが開催されました。
題して…
    「おかげサマー! 日本全国サンデー祭り!!」

およそ一ヶ月ほど掛けて、日本各地で開催されたサンデー主催の単体イベントです。

その参加は、事前応募・抽選による定員制。
期間としては、1999年7月27日の名古屋会場を皮切りに、千秋楽となる8月22日の東京会場まで、8地域で11回分開催、参加者は延べ10,800名にも上る大掛かりなものでした。
夏休み中という事も有り、恐らくメインターゲットは学生さんだったのでしょう…開催日の半分以上は平日でした。
当時の私はこのイベントには参加しておらず、長らくどんな内容だったのか非常に気になっていたところですが、今回思いがけずに当時参加された方から資料を譲り受け、その概要を知る事が出来ました。


先ずは、当選案内文書 招待券

  OS_maturi 1(画像クリックで拡大)

  OS_maturi 2

今回の資料は、大阪会場のものです。
午前と午後の2部開催となっていた東京会場以外は、恐らく他の地域も同様なタイムスケジュールだったのではないでしょうか。
イベント自体は午後の半日分で、午前中から受付を行っていた模様。
で、面白いのは、当選者には上掲の招待券が送られて来たのですが、ご覧の様に券面には座席指定はされていません。
受付した時点で、座席指定券を受け取る方式だった様です。

また、進行役は、高山みなみさん始め、アニメ『コナン』の声優さん方が勤められ、併せてゲストとしてサンデー連載作家も呼ばれていた様です。
この大阪会場について、本画像上では判り難いので、以下転記します。
参加声優さんが…高山みなみさん・神谷明さん・山口勝平さん・高木渉さんの各氏。
ゲスト連載陣が…曽田正人先生(『め組の大吾』)・松浦聡彦先生(『タキシード銀』)・若桑一人先生(『風の伝承者』原作)・山本智先生(『風の伝承者』作画)の四氏でした。

これら連載陣からのゲストは会場毎に異なっていた様で、ちなみに、8月22日の東京大会(午前・午後のどの回かは不明)に参加された方のレポも以前の記事でリンクしたことがありましたので、こちらでも再リンクしておきます。

   ソース:まなめはうす様管理「モンキーターン Fan's HomePage」内コンテンツ「PIT」より
         →【少年サンデー祭り

こちらの会場に参加されたのは、高橋留美子先生・椎名高志先生・村枝賢一先生・安西信行先生の四氏…うわ、私的にはメチャクチャ羨ましい顔触れじゃないですか!
ちな、同記事によりますと、この回は椎名先生の“爆弾発言”があったとかでw
詳細は、リンク先の元記事をご覧下さい (^^)

さて、件の座席指定券がコチラ。

  OS_maturi 3

…ひょっとしたら、早目に受付するほどに前目の良席が確保出来たってことカナ?

また、参加者が併せて受け取ったリーフレットがこちら。

  OS_maturi 4(画像クリックで拡大)
  OS_maturi 5(画像クリックで拡大)

A3版で両面印刷、これが2つ折状態でA4版型となった物でした。
こちらで、開催地域と参加定員が明記されてますので、以下、転記します。

  7月27日(火)     名古屋  1,500名
  8月 2日(月)     大 阪  1,200名
  8月 4日(水)     新 潟    550名
  8月 8日(日)     仙 台  1,000名
  8月10日(火)     札 幌  1,100名
  8月13日(金)     広 島    550名
  8月16日(月)     福 岡    900名
  8月21日(土) 午前  東 京  1,000名
  8月21日(土) 午後  東 京  1,000名
  8月22日(日) 午前  東 京  1,000名
  8月22日(日) 午後  東 京  1,000名


何が凄いって、四国と沖縄を除く、日本全国各エリアをほぼカバーしているって点ですね。
これら会場数の多さが示すのは、会場の借り上げ費用もモチロンの事ですが、同時に各会場毎の運営スタッフ(=人件費)の確保をも意味します。
しかも、参加者は無料招待なワケです(ちなみに、昨年の「サンデーフェス」の場合は、舞台イベントの方は有料制でした)。
一体、どんだけこのイベントに予算が付けられていたのでしょうか? f(^^;
創刊40周年と言う記念イベントである事を差し引いても。
これだけでも、当時の業界の景気の良さが垣間見える様ですね。

リーフレットの中折面は見開きでアニメ作品の紹介がされてますが…『からくりの君』に『め組』かあ。
嗚呼、懐かしい (^^)
確か、2本ともこのイベントで上映する為に作られた作品で…TV放映とかはしてなかったんじゃ無かったでしたっけ?
そんな目玉企画だけに、これらの上映が、このイベントの大きなウェートを占めていた様です。

そこで、イベント内容の詳細ですが…一緒に配布されたタイムスケジュールがこちらです。

  OS_maturi 6(画像クリックで拡大)

メインイベントが行なわれる「会場」と、物販や色紙展示がされている「ロビー」に別れていた様ですね。
また、上掲のアニメ上映の合間に、サンデー連載漫画家さんのビデオメッセージも流された様で…うーん、これは見てみたい (^^)
河合先生分は、先述のまなめはうす様の記事で触れられてますが、他の先生方のメッセージも知りたいなあ…でももう映像データは残ってないカナ?

それにしても本チラシをよく読んでみると、物販時間をタイムスケジュールに連動して区切っていたり、物販と受付の列形成を分けていたりなど、進行に於ける配慮が感じられますね。
これだけでも、中々と運営能力が高そうな印象を受けます。

更に、その物販関係で販売グッズ一覧のチラシがこちら。

  OS_maturi 7(画像クリックで拡大)

中古市場には時折これらのグッズが姿を現しますが、大概は単品のみですから、どの作品でどのグッズが出ていたのかが全く判りませんでした。
それが、このチラシのお陰で漸くその全体像が把握できました (^^)
見た感じ、このグッズの充実量も好ましさを感じます。
基本は人気作中心のラインナップですけれど、グッズごとで作品をバラした塩梅の良さをが感じられます。
一方で、テレカではちゃんと連載全作品を押さえてあったり、そんなどんな作品のファンにも満遍なく配慮された仕様であって、やっぱり雑誌のイベントとしてはこういう所も大事だと思うんですよね。
次世代WHFでも、以前は連載全作品のテレカを販売していましたが、後年、一気に作品数を絞り込まれて、実に寂しい思いをしたものです。
やはり、雑誌イベントである以上は、売れる売れない以前の問題として、連載全作品網羅したグッズも必要だと思うのですよね、私としては。

なお、個人的には『極楽』でどれだけのグッズが有ったのかが気になっていました。
これまでC-WWWさまで4点(テレカ・クリアファイル・下敷き・ポストカード)が紹介されていたのですが、これで全てだったみたいですね。
この内、ポスカのみ私は未入手ですが、他にも知らないグッズが無かったのは有り難いです (^^)

…それにしても。
『コナン』のトイレットペーパーって、どういう企画で生まれたんだろ?
紙物は割りと重量ありますし、オマケにこんなに嵩張る物をイベント会場で売るとは、どんな発想だったのやらwww
こんなの買う人ともなれば、併せてBOXティッシュとかも買ってるだろうし、持って帰るのが大変だったろうなあ (^^;;;;
しかも、保管するにも嵩張るし、第一こんな日用消耗品なんて未使用で取っとく人なんて余程のマニア気質の方々だろうしで、中古市場にも出回り難いのは間違いない…実際、私も今まで見たことがありません。
こんな難物グッズに『極楽』がラインナップされてなくて、本当に良かったです (^^)



さて、今回譲り受けた資料は以上となります。
確か当時の雑誌上でもイベントの報告記事はあったとは思うのですが、今一つ記憶に残っていません。
でも今回、タイムスケジュールやグッズ一覧などが明らかになった事で、具体的なイベント内容が把握できました。
何しろ、1999年当時ではまだまだインターネット普及途上であった為か、中々と詳細な記事も見当たりませんから(まなめはうす様の様なレポは、今や希少例なんですよね)。
長らく、同イベントについて詳細を捜していただけに、資料を譲ってくださった方には感謝しかごさいません。


それにしても、ホントに雑誌の「元気」さが伝わってくるイベントだなあ…って思えます。
それは当時の連載作品の人気度も含めて、雑誌自体の人気・支持とも相関していたものでしょう。
なので、現在、同じ企画でイベントを行っても、雰囲気は全然違ってきてしまうやもしれません。
ただ、それでも…。
今のサンデーとして、こんなイベントを行って頂けたら、嬉しいのですけれどね。

個人的にポイントだと考えるのは、地方も含めての開催である点。
そして、連載漫画家さんもご参加してくださる事、でしょうか。
要は、読者と雑誌との距離感を縮めてくれる様な、そんなイベントであれば、形態は問わないのですけれど (^^)

まあ、「サンデー」の現状では中々難しい点もあろうかと思いますが、また何か企画して欲しいものです。
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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

コメント

 
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No title

初めまして。
このイベントの東京会場に参加したものですが、イベント名を思い出したくウェブを放浪していたところ、たどり着きました。ありがとうございます。
パンフレット等には書いていないこととして、イベントオリジナルアニメのセル画を配布していたと思われます。
家からセル画が出てきました。

Re: No title

コメントありがとうございます!
拙記事が記憶の掘り起こしにちょいとでもお役に立てたのなら幸いです (^^)

> パンフレット等には書いていないこととして、イベントオリジナルアニメのセル画を配布していたと思われます。
> 家からセル画が出てきました。

おお?それは初耳でした!
『からくりの君』や『め組』のセル画が配付されたってことですか…そりゃまた大盤振る舞いな (^^)
これが今の時代だったら、劇場アニメの映画館でのフィルム片配付みたく、自分はどの場面が貰えたとかネットにアップされまくったかもしれませんねw
貴重な情報、ありがとうございました!

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